ヘイムダルは眠らない神?鳥より少ない眠りと、草の成長を聞く見張り役

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ヘイムダルって、ずっと起きている神なの?

そんな疑問を持ったら、まず「鳥より少ない眠りで足りる」という説明を押さえてみてください。**今回読む『スノッリのエッダ』の一節は、睡眠がまったく不要だとは言っていません。**

でも、すごいのはここから。見える範囲が広いだけでなく、草が伸びることや、羊の背で毛が育つことまで聞き取ると語られるんです。

草の成長まで……! 見張り役の説明が、そこまで細かいものへ向かうのが面白いところです。

以下は、公開されているR・B・アンダーソンの英訳『The Younger Edda』の第27節を読んだ説明です。市販の日本語訳からの引用ではありません。

目次

ビフレストの近くで、何を見張っているの?

ヘイムダルはヒミンビョルグという場所に住み、虹の橋ビフレストの近くで神々の見張りを務めます。この節では、山の巨人たちから橋を守る役目として説明されています。

役目が分かると、続く能力もつながりますよ。

眠りが少なくて済む。昼だけでなく夜もよく見える。小さな変化まで聞こえる。

**見張りを続けること、暗いときに見つけること、音を逃さないこと。** 能力の紹介が、橋を守る仕事に重なっているんですね。

本文はProject Gutenberg公開の英訳・第27節で確認できます。ページ内の「27. Heimdal」が目印です。

草と羊毛。静かなものから聴力を説明する

敵の足音が遠くから聞こえる、と言われたら想像しやすいですよね。

ところがこの一節は、もっと静かな方へ行きます。草の成長、羊の背の毛の成長。それらより大きな音を立てるものは、もちろん聞こえる、という順番です。

「耳がいい」の一言で済ませるには、もったいない! **ほとんど音を思い浮かべられないものを先に挙げるから、その後の説明の大きさが伝わってきます。**

草と羊毛の二つを覚えてから読み返すと、「聴力が優れている」という紹介も、ずっと具体的になりますね。

そして彼が持つギャラルホルンという角笛は、吹けばすべての世界に聞こえると説明されます。小さなものを聞き取る力と、遠くまで知らせる道具。同じ見張り役の中に、両方があるわけです。

聞き取る方は小さく、知らせる方は大きく。その幅まで見ると、角笛の持ち主というだけの印象も変わってきます。

日本語で続きへ進むなら、散文を収めた版を選ぼう

ヘイムダルの紹介を日本語でも追いたいなら、買う前に収録内容を見てください。今回の話を読む入口は、詩の集成だけでなく、散文の『スノッリのエッダ』です。

新潮社の『【完全版】エッダ─古代北欧歌謡集─』は、出版社の目次で第二部に『スノッリのエッダ』、その中に「ギュルヴィたぶらかし」があると確認できます。谷口幸男訳、伊藤尽・小澤実監修の版で、ISBNは9784103137054です。

『スノッリのエッダ』も収めた完全版の掲載を確認する

本の日本語の言い回しや注釈は、ここで使った英訳とは別に読んでいきましょう。

最初から神々の名前を全部覚えなくても大丈夫。まずはヘイムダルの節で、橋、眠り、視力、草と羊毛、角笛の順番をたどってみて。見張りの神、という短い紹介の中にも、こんなに読むところがあるんです。

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この記事を書いた人

森の語り部のアバター 森の語り部 編集担当

北欧神話の神々、物語、世界観をたどりながら、気になったことを書き留めています。

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